雪国の犬です。散歩に出て最初のニコの立ち寄り場所である売れない宅地、そしてその次の保育園の子供農園に立ち入らなかったので、「あれ、雪に入るのを嫌っているのかな?」と思ったのですが、全然そんなことはありませんでした。お前、足が冷たくはないのか。
但し、道路上の雪は殆ど消えていて、アスファルトも乾いています。昼の散歩は長靴を履いて出掛けましたが、夕方はスニーカーにしました。長靴で歩くのは疲れるんですよ。
それでも日陰の雪はまだ残っていて、昼でも凍っている箇所も。夜中の散歩に備え、どこが歩けてどこが危ないかを把握する為に網羅的に見て回ってきましたが、ほんの10mながらどうしても危険を冒さなければ帰って来られない道路が1本だけ在って、そこはもう滑り止めを着けるしかないと覚悟を決めました。
それにしても、同じハイイロオオカミから枝分かれして生まれた筈の犬ながら、エルデとニコはどうしてこうも違うんでしょう。エルデだったらこんなとき、大はしゃぎして泥だらけになって帰って来たのに、ニコは足すら汚さずに帰って来ます。
お座り、伏せ、待てはハンドサインでも完璧に熟したエルデに対し、未だどれも確実ではないニコ(伏せは何をすれば良いのか解っていない)。遊び好きなエルデに対して興味の無いニコ。人間大好きなエルデに対して興味の無いニコ。
でも、遊び好きかどうかは幼児期の環境の問題もあるので置いておくとして、結局のところ人間が好きかどうかに帰結するんじゃないかと思っています。エルデは人間と一緒に何かするのが大好きで、人間が喜ぶと嬉しくなって、コマンドを出されると嬉々として従っていたのですが、ニコにはそれが無いんです。
これから先、我々のことをもっと好きになってくれたら変化も生まれるかも知れませんが、エルデとニコの決定的な違いはそこなんでしょう。
でも、最近はニコもエルデそっくりになってきた点があります。それは、第一にビニール袋の音がカシャカシャすると何か食べ物を貰えると思ってすっ飛んでくること。そして第二に、夜のまったりタイムに我々が何か食べようとすると、自分も貰えるものだと思ってにじり寄って来ること。ニコ、そこでヨダレを垂らしたら完璧だ。食欲だけは全ての犬に共通しているんですね。