エルデ、スリッパはオモチャじゃないよ

 ということで、今日もスギナ退治です。

スギナ_2014_09_30_1

 玉ネギ用畝造成予定地を掘り起し、深土を耕しながらスギナの地下茎を除去していくのですが、正直言って、体力と時間が有り余っているのならともかく、こんなことやり切れません。

 一応は60㎝くらいの深さまで掘り返しているのですが、その下から生えてきている茎もありますし、横に伸びる地下茎を追いかけて横に掘り進めれば農作物に突き当たってしまうし。しかも、ある程度の深さになると土はスコップが刺さらないくらい固く(勿論、それを耕す為にやっている作業でもあるのですが)、掘り出した土の塊の中から地下茎を取り除くには、その塊をひとつひとつ手で解さなければならず、今日1日で60㎝×100㎝の面積が精一杯(と言っても、作業時間は3時間余ですが)。

 でも、連日の作業で7mくらいの畝は作れるようになったので、玉ネギ用にはこれで十分でしょう。キュウリが枯れたら、雨が降るのを待って畝を作りましょう。さぁてと、残るはエンドウ用畝造成工事です。

 それにしても、スギナ、何とかならんもんでしょうかねぇ。耕作エリアへの浸食はなんとか食い止めていますが、こんな重労働を毎年繰り返し続けるのは不可能ですよ。農学博士の田中修さんが著書(中公新書『雑草のはなし』)の中で、スギナ(ツクシ)を栽培しようとしたけど出来なかったと書いていますので、枯らすのは無理にしても、繁殖させないようにすることは可能な筈です。でも、その条件が判りません。あっ、そうそう、消石灰で土壌pHを高くして進行を防ごうという私のアイデア。あれはダメだそうです。まぁ、相手だって命懸けですからね、好き嫌い程度で防げるだろうとは思っていませんでしたが。

 

エルデ_2014_09_30_2

 エルデです。スリッパを咥えています。何の意味があるのか解りませんが、彼女は嬉しくなると何故かスリッパを咥えます。写真は、「ナデナデしてくれぃ」という彼女の要求に奥さんが応えたときの様子です。変なヤツ。

畑、造成工事に難敵続々

 そんな訳で、今日も造成工事です。

玉ネギ用畝造成地_2014_09_29_1

 キュウリからこちらの草むしりが済み、長~い空き地が確保出来ました。こちら側のスギナ退治&土作りはこれからですが、これだけの面積があれば玉ネギとエンドウの畝を作ってもお釣りが来ます。

 が、土を掘り返していたら、キュウリやアヤメやスギナよりも厄介なものが出てきてしまいました。

アスパラの根_2014_09_29_2

 スギナの地下茎に似ていないこともありませんが、アスパラの根です。アスパラの根がこんなに浅いところを広く伸びるのに驚きもしましたが、これには困りました。こればかりは切ってしまう訳にはいきませんからね。

 

 金木犀が満開になり、香りが穏やかになって今が一番良い頃合いだと思います。と同時に、夜になると冷えるようになりました。

エルデ&光圀_2014_09_29_3

 現金なもので、光圀がエルデに寄り添うようにもなりました。

ニンジン、規格を外れる

 エルデを連れての散歩の帰り道、真っ暗な草薮の中からミャ~ミャ~という仔猫の鳴き声が。タイムリーにも今日から持ち歩くことにしたライトを点けて確かめようとすると、電池が切れていて点きません。

 どうにもならないので立ち去ろうとすると、エルデがその草薮の中へ。行ったり来たりしながらクンクン、クンクンと、やけに熱心に探し物をしている様子です。「おいおい、まさか仔猫を咥えて出てくるなんて、安いドラマの様な展開を狙ってるんじゃないだろうな」と思っていたら、草薮から出てきたエルデの口に、本当に何かが咥えられているではありませんか。

 えっ! まさか? 混乱する私の前に戻ったエルデが、その口に咥えた白い小さなものをそっと地面に置くと… テニスボールはコロコロと坂を転がり下って行きましたとさ。

 そのテニスボールを私が取り上げると、エルデはまた草薮の中に入り、別のテニスボールを咥えて戻ってきました。エルちゃんは本当にボール好きだねぇ…

 

玉ネギ用畝造成地_2014_09_28_1

 で、これなんですよ。玉ねぎ用畝作成予定造成地にポツンと植わっているキュウリは。

キュウリ_2014_09_28_2

 ほら、もう小さなキュウリも生っているですから、これを引っこ抜くのは忍びないじゃぁありませんか。なので、やっぱりこのキュウリは残し、造成工事だけを続けることにしました。但し、そうなると今度は、写真左に写っているアヤメが邪魔になる訳けではあるのですが。

 と、毎日土木工事ばかりで飽きてしまったので、葉が立派に茂ったニンジンを試し採りしてみることにしました。

ニンジン_2014_09_28_3

 本来の収穫時期はまだ先ですが、地上部がこれだけ立派になっていれば、それなりになっていることでしょうから。

ニンジン_2014_09_28_4

 長さが20㎝。五寸ニンジンなので、長さは十分です(五寸は約15㎝)。ただ、種袋の写真はもうちょっと太っているんですけど、そっち方面はこれからなんでしょうか。

バッタ_2014_09_28_5 不織布でバッタもシャットアウト

金木犀、開く

 台風16号の雨に期待して休止していた玉ネギ用畝の造成工事ですが、待ってても雨は降りそうにないので再開しました。土を掘り返し、スギナの地下茎を取り除き、土を掘り返し、スギナの地下茎を取り除きを延々と繰り返し、深部に落ち葉を漉き込んで一応は完了。あとは堆肥や石灰を入れて畝を作るだけです。

 が、どう考えても造成した面積だけでは足りません。造成地を延長することは可能なのですが、困ったことに、そこにはキュウリの苗が植わっているんです。もう直ぐ10月ですからね、実が着くまで生き長らえるかどうかも判らないですし、抜いちゃおうかなとも考えるのですが、やっと根が伸び、ここにきて逞しく生長し始めた苗を抜いてしまうのも可哀そうだし… どうせ玉ネギを定植するのは11月に入ってからなので、キュウリを残したまま造成工事を延長し、畝作りはキュウリが枯れてからにしましょうか。

 実はもうひとつ困ったことがあって、造成工事中に膝を痛めました。

 

金木犀_2014_09_27_1

 いよいよ金木犀が開花しました。今年も素晴らしい花数です。香りもブンブン。夜、窓を開けながらこうやってブログを書いていると、実に幸せな気分になります。

秋冬野菜、最初の収穫はラディッシュ

 玉ネギの種が発芽し揃い、芽が大きくなってきたので、乾燥防止用の不織布を外しました。

玉ネギ苗_2014_09_26_1

 なかなか良い発芽状況です。芽の先端に種殻も付いていませんし。

玉ネギの苗 参考画像

 玉ネギも長ネギも、良く目にする発芽風景はこんな感じではないでしょうか。二つ折れだった芽が立ち上がると、その先端に種殻が付いているという。

 どうしてこうなるかというと、それは種に被せる土が薄いから。種が適正な深さに埋められていれば、芽が土の上に頭を出す前に取れてしまうのですが、覆土が薄いと種殻が水分を吸って十分に柔らかくなる前に土から出てしまい、剥がれないんですね。ネギ類は双葉じゃないから良いですけど、他の植物なら双葉が開かず、枯れてしまうこともあります。

 で、以前から不思議に思っているのですが、ネギ類の栽培方法を検索すると、大抵は「種を蒔いたら土を薄く掛ける」と書かれているんです。好光性の種なら解るのですが、ネギ類の種は嫌光性で、その点からしても土を厚く掛ける方が有利なのに。どうしてなんでしょう。理由が判りません。因みに、私は1㎝程度に覆土しています。

蕪_2014_09_26_2

 こちらはカブ+ラディッシュ+小松菜+春菊の畝です。ここまで育てばもう守ってやる必要も無いので、こちらも不織布を外しました。

ラディッシュ_2014_09_26_4

 って言うか、ラディッシュはもう十分に収穫可能な状態になっていて、中には早くも玉割れしているものもあります。

 それにしても、ラディッシュの表面のボコボコは何でしょう。もっと大玉になるとこうなるのですが、こんなに小さい内からというのは初めてです。今回はなんだか形も長細いものが多いですし、同じ種を4年間も使い回したのがいけなかったのでしょうか。

蕪_2014_09_26_3

 カブはまだ小さいですが、色白で真ん丸で可愛くて、順調に育っているようです。

エルデ、花より獲物

 昨日、金木犀の枝に緑色の蕾が着いていることに気付き、鼻を近付けてみると既に芳しい香りがして、もうそんな季節なのかと思ったのですが、今日になったら花柄が伸び、緑の小粒は黄色くなっていました。

金木犀_2014_09_25_1

 花弁はまだ開いていませんが、雨上がりで気温も高いので、匂いは早くもブンブンです。

 金木犀は、梔子(クチナシ)と沈丁花と一緒に三香木と呼ばれているそうですが、確かにこんなに強い香りの花を咲かす樹は他にありませんよね。

 エルデもこの香りに気付いたようで(そりゃそうですよね)、庭に出したら夢中になって出所を探すのですが、逆にエルデの鼻には強すぎるのでしょうか、一向に辿り着ける様子がありません。仕方が無いので、「ほら、エルデ、これだよ」と枝を揺すって教えてやったのですが、今度は金木犀の根元の土を掘り出す始末。遊びの一環として何とか臭気選別の訓練を施したいものだと考えているのですが、鼻が悪いのか頭が悪いのか、これじゃとても無理ですね。

エルデ_2014_09_25_2

 だいたい、飼い主が風に漂う金木犀の香りを探しながら、幸せな気分で散歩してるってのに、エルデは一緒に遊んでくれそうなターゲットを探すのに夢中。これじゃぁどっちが犬だか判りゃしない。

長ネギ、空想と現実

 今日は午後から雨具が手放せないでしょうという予報だったので、チャンスとばかりに長ネギに追肥をすることにしました。長ネギ、背丈がなかなか伸びないんですよ。

 ここで問題になるのは、地中深くに在る長ネギの根の近くに、どうやって肥料をいれるかということ。長ネギの脇を掘るという手はありますが、根を痛めてしまっては元も子もありませんので、それは却下。

 で、考えたのですが、そもそも我が家の長ネギの根は地中深くには無いのです。最初に土手を作り、そこに溝を掘って苗を植えていますので、イメージとしてはこんな感じで、根は地表近くに在る筈なのです。

イメージ

 ならば、土手の脇に肥料を撒き、土を耕せば、根の傍に施肥することになりますし、酸素を供給することも出来るではありませんか。これは一石二鳥!

 が、いそいそと畑へ行ってみると、現実はこうなっていました。

現実

 土手の幅が広く、これでは土手の脇に肥料を撒いても、恩恵を受けるのは雑草達の方でしょう。土手を削って狭くするのもしんどいので、仕方無く土手の上に肥料を撒き、土手を耕してきました。あとは雨で浸透してくれることを願いましょう。

長ネギ_2014_09_24_1

 それにしても、ずっと同じ方法で栽培している筈なのに、去年、そして今年と、長ネギの育ちが悪いですねぇ。太さは立派になるけど、長さがありません。去年は秋になってからもずっと高温が続き、それが原因だったのだろうと考えていたのですが、今年はどちらかと言うと低温傾向ですものね。

 思い起こせば、育ちが良かった年は真夏までにある程度のサイズにまで育っていたのに、近年はそれがありません。何がいけないのでしょう。定植する苗が小さいのか、株間が少ないのか… 来年はちょっと工夫してみましょう。

 もう一方のネギ類、ホーム玉ネギは、つい先日発芽したばかりなのに、もうこんなに育っています。

ホーム玉ネギ_2014_09_24_2

 そう、ネギ類は苗さえちゃんとしていれば、栽培はそんなに難しくない筈なんですが…

 そしてこちらは、不織布越しなので霞んだ画になっていますが、先日唯一トンネルを外せなかった大根です。

大根_2014_09_24_3

 大根は生育に問題が無いと葉っぱがシンメトリックに生えてくるとか。順調なようですね。

 

 雨が降り出す前に済ませてしまわなければならないことがもうひとつ。それは、エルデの散歩。曇天で涼しかったので、久しぶりに昼間に出掛けました。

エルデ_2014_09_24_4

 いつもはお迎えの時間帯ですが、今日は保育園児達が運動会の練習中です。エルデも参加したそうですが、お前はもう6歳だからね、入るんだったら小学校だよ。

エルデ、「だったら残りは私がぁ!!」

 疲れが溜まって労働意欲が湧かないので、今日は完全休養日としました。が、水遣りだけは行わなければならないので、バケツとジョウロを持って畑から庭へと歩いていると(昨日は15個だったホーム玉ネギの芽が、今日は16個になっていました)、ビワの枝に毛虫が!

リンゴケンモン_2014_09_23_1

 ビワを喰うなんて何者だと調べてみると(ビワはこれまで食害を受けたことがありません)、リンゴケンモンという蛾の幼虫のようです。こんなに気色悪いのに毒針を持っておらず、触っても害はないそうです。だからと言って、野放しにはしておけませんが。

 もうひとつサボれないお仕事であるエルデの散歩に出掛けると、久しぶりにダッシュ君に会いました。

ダッシュ君_2014_09_23_2

 飼い主さんの話では、最近ご飯を食べてくれなくて、ペディグリーチャムやお菓子を混ぜても半分くらいしか食べないそうです。エルデの飼い主としては、犬が食欲を失くすなんて信じられないことですが、ちょっと心配ですねぇ。

 そう言えばダッシュ君、以前はエルデを嫌って逃げ回っていたのに、最近はなんだかやたら大人しいワンちゃんに変身してしまったけど、何か関係があるのでしょうか。エルデと同い年だから、まだ6歳。老け込むにはまだ早過ぎますし…

野菜は元気、でも私は…

 当然のことながら今日も玉ネギ定植予定地の造成作業を行わなければならないのですが、①疲れた、②飽きた、と言う理由で、今日はキャベツ達のトンネルを外し、水遣り+殺虫剤噴霧+土寄せ+追肥を行うことにしました。実際、毎日3~4時間の作業ながら、もうクタクタなんです。

蕪+ラディッシュ+小松菜_2014_09_22_1

 で、先ずはカブ+ラディッシュ+小松菜+春菊の畝から。生育は順調です。1週間もすればラディッシュが収穫出来るようになるでしょう。

レタス_2014_09_22_2

 続いてレタス+カリフラワー+芽キャベツ+チンゲン菜の畝です。こちらも基本的には順調なのですが、やっぱりレタスは、生長はしているものの、そこはかとなくダメージ感が漂っています。良く見ると、葉っぱの縁に枯れている部分もありますし。

白菜_2014_09_22_3

 そして次は白菜の畝。先に種を蒔いた株と、追加で種蒔きした株との差は歴然としていますが、虫食いも無く、こちらも順調です。

白菜_2014_09_22_4

 但し、大きい方の1株だけが萎れています。実は今回の作業は、この株の為に行ったと言っても過言ではないのです。もういい加減雨が降っていませんし、不織布の上から適当に水遣りするだけじゃ水切れしちゃうのかなと思って。でも、土はそんなに乾いていませんし、そもそも他の株は元気なのですから、要するにこの株だけ活着が悪かったということなのでしょうね。

キャベツ_2014_09_22_5

 そしてキャベツ。キャベツはこれまでで最高の出来です。カルホス粉剤+オルトラン液剤+不織布トンネルという万全の防御が効いているか、虫食いの痕跡すら無し。

キャベツ_2014_09_22_6

 そろそろ結球が始まりそうです。

 と、2畝在るキャベツの内の1畝での作業を終えた段階で作業を中止しました。身体を休めようと始めた作業なのですが、トンネルを外して掛け直し、水を何往復もして運ぶのは予想の外の重労働で、体力的に限界だったのです。台風が近付いてきて降雨も期待できますし、続きはまたにしましょう。

カリフラワー_2014_09_22_6

 それはそれとして、この2株は何の野菜だと思いますか? 実はこれ、どちらもカリフラワーの筈なんです。だって、カリフラワーの苗を2つ買ってここに植えたのですから。でも、どう見ても同じ野菜ではあり得ませんよね。左側はカリフラワーに間違いないでしょうが、だったら右側は何でしょう。育って見なければ全く判りません。

玉ネギ苗_2014_09_22_7

 疲労困憊で帰ってきたら玉ネギが発芽し始めていたので、遮光用の新聞紙を外し、乾燥防止用の不織布に替えました。ああ、玉ネギ用の畝を作らないと…

土作り、でもその前にスギナ退治

 玉ネギの話ですが、種を蒔いた以上、いずれそれを定植する場所が必要になる訳で、ここ数日来、その場所を作ろうと悪戦苦闘しています。

玉ネギ畝造成予定地_2014_09_21_1

 その場所がここなのですが、草ボウボウ。先ずは草むしりから始めなければなりません。が、ここは今まで作物を作ったことが無く、従って土はガチガチ。更に作業を困難にしているのが、隣の空き地を発生源とするスギナの存在。深い地下を伸びる地下茎で広がるスギナは、その地下茎を始末しない限り退治することが出来ず、農作業というより土木工事にならざるを得ません。

スギナの地下茎_2014_09_21_2 スギナの地下茎

 固い土を掘り起こし、その土を砕き、地下茎を探して除去するとう作業を繰り返すのですから、大変な手間が掛かります。という以前に、ここは一昨年、スギナ許すまじの一念で徹底に地下茎の除去作業を行った場所なので、こんなに縦横無尽に伸びていること自体がおかしいのです。

 要するに、隣の空き地から侵略してくる地下茎を防がない限り、こんなことを延々と繰り返さなければならないということなのですが、境界線を重機で掘り起こしてコンクリートの遮蔽壁でも作らない限り無理な事です(ラウンドアップは効果無し)。

 で、今回はちょっとした実験をしてみることにしました。スギナは酸性土壌を好むということを何かで読んだ記憶があるので、境界域の土に消石灰を混ぜ、スギナの嫌いなアルカリ土壌にしてしまうのです。

実験_2014_09_21_3

 掘り起こした溝の底に消石灰を入れて混和し、

実験_2014_09_21_4

その上の部分は溝の壁面に散布してそのまま埋め戻しました。消石灰の壁ですね。幅2m程度ですが、効果を検証するには十分でしょう。

玉ネギ畝造成予定地_2014_09_21_5

 ということで、今日の造成地です。これでやっと土を耕すことが出来るようになりましたが、土がカチカチであることも、そのカチカチの土の中にスギナの地下茎が潜んでいることも変わりはありません。根が2mも垂直方向に伸びる玉ネギを植える畝作り。作業はまだまだ続きます。