ニコ、「過去に囚われるのは良くないよ」

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 ちょっと前、ニコに起こった異変のことを書きました。特に何の理由も見当たらないのに突然怯えだし、ガタガタ震えながら私の傍に寄って来るというアレですね。当時環境の変化として考えられたボーロと私の寝室を元に戻したところニコの異変は消えましたが、ひょっとしたら同時期に頻繁に餌を吐き戻していた光圀に私が腹を立てたことが原因じゃないのか、というのが前回までの粗筋です。

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 あれ以来ニコに異変は現れていませんが、でも結局のところ原因の特定には至っていないのです。で、再び環境を変えてみることにしました。

 先ずはボーロを疑惑のボーロに戻すことから始めたのですが、これで起きた変化はボーロを強請る回数が増えたことだけでした。それを確認した後、今度は私の寝室をまた1階に移したのですが、これによる変化は何もありませんでした。お前、お父さんが居なくても寂しくないのか!

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 ということで、原因の特定とまではいきませんが、やっぱり原因は私にあったんでしょうね。お前は本当に臆病だなぁ。

 ニコは最初から臆病でしたが、当初は気を張っていたんでしょう、犬相手にはなにやら王者の風格めいたものを醸し出していました。先代のエルデが弱虫だっただけに、「おお、これぞ私が求めていた犬だ、さすがは犬に揉まれて生き抜いてきただけのことはあると」喜んだものです。それがたった2週間で風格がどこかへ行ってしまい、今では臆病なくせに喧嘩っ早い甘えん坊になってしまいました。これじゃぁまだ臆病で弱虫な甘えん坊の方がマシ。まぁ、これも結局は私の所為なんでしょうけどね。

ニコ、「私のはプロに任せて下さいね」

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 やっと太陽を浴びて散歩することが出来ました。雨に降られて何が一番嫌かって、ポンチョを着ているので散歩のお供、ボーロを取り出すのが難儀になることです。雨の日くらい欲しがるなと言いたくなりますが、ニコに「父ちゃん、あれおくれよ」と上目遣いで見詰められると遣らない訳にはいきません。

 これから暖かくなるのは助かりますが、それは同時に雨の季節がやって来るということでもあります。ヤレヤレですね。

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 ところで、私は今、自分で髪の毛を切っています。セルフカットってやつですね。これには事情があって、先ずは行きつけだった美容院が閉店してしまったこと。それで次なる行きつけを探すべく、何軒かの美容院を回ったりもしたのですが、どこもイラッとさせられることがあって、そもそも予約をするのも嫌いだし、だったら自分で切った方が気楽で良いじゃん、ということになったのです。

 使うのはヘアカッター(お母さんが子供の髪を切るときに使う、櫛にカミソリを仕込んだ様なもの)とキッチンバサミ、これだけです。

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 髪を手で確認しながら、ヘアカッターで彫刻する様に髪を削り、それではどうにもならない耳周りをハサミで整えるだけですが、これが結構簡単で綺麗に仕上がるんです。そりゃ素人が手探りで切ってるだけですから、プロが見ればトラ刈りなんでしょうが、少なくとも奥さんからはお褒めの言葉を頂いています(奥さんに切って貰えば良いじゃんと思われるかも知れませんが、それはウチの奥さんを知らないからです)。

 ただ唯一の欠点が、どんなに工夫しても切った毛が下着に刺さってチクチクすること。あれをガムテープでペタペタ取っていると、「なんだかなぁ~」と心が暗くなります。で、今日はとうとう裸で切りました。これが完成形かも知れません。

ニコ、「何を根拠に良好な関係って言ってるの」

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 前回、柴犬のブチコロス問題を取り上げましたが、足を触られると殺意を示す柴が多い筈で、考えてみると散歩後の足拭きはどうしてるんでしょう。鼻に皺を寄せて牙を剥いている柴の足を拭いているんでしょうか。私だったら即座に服従訓練に移行しますけど。

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 ネット上には「お手」と言われ、牙を剥き出しながらお手をする柴の動画が流れていて、「足を触られるのは嫌だけど、飼い主の命令には従わなきゃいけないと思ってるんだなぁ~ 可愛いなぁ~」とは思いますが、ニコがそんなことしたら絶対に許しません。ニコには過去に2回唸られたことがありますが(シャンプーと歯磨きのとき)、その度に流血覚悟で脅しあげました。だって、威嚇すれば嫌なことから逃れられるなんて思われたら、後々に禍根を残すことになりますから。

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 まぁ、そんな荒っぽいことをしなくても、無視していればその内に無駄だと理解する犬が殆どだとは思いますが、当時はまだニコがどんな犬なのか判っていなくて、色々な意味で危険を冒したくなかったんです(どちらが危険かに関しては様々意見があるでしょうが)。

 でも、お蔭様でその後唸られることは無くなりました。ニコには「おっかないお父さん」と思われていることでしょうが、実際にそれで良好な関係が築けている訳ですし、このサイズの犬にはそういう存在も必要でしょう。

ニコ、「表に出さないだけですよ」

お触り一覧表

 同様のものがSNS上に多数出回っているので目にした方も居られるとは思いますが、これは柴犬カナちゃんのお触り一覧表です。要するに、飼い主さんがカナちゃんを触ったときにどう反応するかを部位別に、「OK」、「ヤメロ」、「コロス」、「ブチコロス」の4段階で表現したものです。笑っちゃうけど、カナちゃん、怖いですね。

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 ニコの場合はどうかと言うと、初対面のときからそうなのですが、どこを触っても平気。健康診断に連れて行った病院の医者も感心していました。ナデナデ/カジカジされると特に嬉しい箇所とか、「あ~、出来ればそこはご勘弁頂きたいんですけどねぇ~」という箇所もあるのでしょうが、ブチ殺されることは勿論、嫌がられることもありません。

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 それはエルデも同じでしたが、どこを触られても平気な様に仔犬のときから訓練したエルデと違い、元野良のニコがそんな訓練を受けたとは考え難く、これはもうニコの持って生まれた性格なんでしょう。良い子ですね。

 って言うか、柴犬って飼い主には従順という触れ込みの割に、触られただけで飼い主をブチコロスのが多過ぎません?

ニコ、「花粉ですかねぇ」

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 散歩コースの中で最後まで行く手を阻んでいた雪もここまで融けました。これは昼の散歩のときに撮った写真ですが、今日の季節外れの暖かさで融解が進み、夕方通ったときには殆どの氷が消えていました。ニコが足を滑らせてコケそうになるシーンがもう見られないのかと思うと残念ではありますが、これでストレス無く散歩することが出来るようになります。

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 ところで、スマホに「飼い犬に好かれているかテストする方法」みたいな記事が流れてきたので開いてみると、飼っている仔犬が飼い主さんの膝に乗ってきて眠り始めたというだけの投稿で、仔犬は可愛かったけど大して意味のある情報ではありませんでした。

 ただ、羨ましくはあります。ニコはそんなこと絶対にしませんから。以前飼っていたゴールデンのエルデは、私がソファーで横になるとイソイソと寄って来て、36㎏の身体を私の上に横たえて寝ていましたが、ニコもあれをやってくれないかなぁ~

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 ニコも随分と甘えるようにはなりましたが、どこかに遠慮と言うか、怯えと言うかが残っているんですよね。まぁ、まだ自我が確立されていない頃から一緒に生活していたエルデと、完全に大人になってから家族になったニコが違うのは仕方の無いことですが。

 最近になってニコがよくやるようになったのが、頭やマズルをグリグリと私に擦り付けることです。犬が飼い主に身体を擦り付けたりぶつけたりするのも愛情表現のひとつで、これをされると私もなんだか嬉しくなりますが、鼻や頭が痒いだけなんじゃないかという疑念も消えません。

ニコ、「静電気除去ベルトってのも在りますよ」

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 俄かに四国犬が有名になってしまいましたね。まぁ、あれだけの騒ぎを立て続けに起こしてしまっては仕方もありませんが。

 だからと言って、四国犬が特別に危険な犬種という訳ではありません。凶暴なゴールデンも、シェルティーをかみ殺したシュナウザーも知っていますし、犬種に係わらず、咬む犬は咬むものです。

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 そんな騒ぎの報道の中で、2匹目の四国犬(侘助)の首輪がなぜ外れてしまったのかという問いに対し、パンク町田氏が「冬になると犬は痩せるので外れ易い」と仰ったのを聞き、私は「やっぱりそうか」と膝を叩きました。

 実は前回病院に連れて行ったときに量ったら、ニコの体重が2㎏近くも減っていたんです。毎日決まったカロリーを与えているのにどうして?と考え、体温を上げる為にカロリーをより消費しているからかも知れないと思い至り、それ以来餌をサービスしているのですが、やっぱりそいういうことだったんでしょう。ただ、体形的には今の方が理想的なのですが。

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 そのサービス分のカロリーが影響したのか、ニコが珍しく散歩中に芝生の上でウネウネしていました。また何か変な臭いを身体に擦り付けているのかと心配しましたが、嗅いでみるとそんなこともないので、身体に塗された芝の枯葉を払ってやりました。

 が、ここに思わぬ伏兵が隠れていたのです。バカ(センダングサの種)ですらパンパンすれば落ちる裸犬から、何度払っても枯葉が落ちません。これには参りましたね。理由は言わずもがなの静電気。暫く放っといてから払ったら落ちましたが、ニコ、次はエレガードだからな。

ニコ、「悪い犬ですねぇ」

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 5日の雪は20時頃に止み、結局の積雪深は12cmだったそうです。大雪警報が出された割には控え目な降雪量でしたし、雨にならずに止んだのが幸いし、翌日もまだ新雪状態で融け易く、6日の夕方には道路から雪が殆ど消えていました。

 ただ、雪掻きされていない、建物の陰になっている歩道等にはガチガチに凍った雪が残っていて、これはそう簡単には融けないでしょう。

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 そんな訳で、昨日までは絶対に雪が無いだろうと思われるコースを使って散歩していましたが、今日からは雪の状況を確認しつつ、いつものバリエーションを回復させ始めました。

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 が、これがなかなか勇気が要るんですよ。ここが通れないのならあっちへ行こうという選択肢のあるコースなら良いのですが、ここが通れないのなら戻るしかないというコースも結構ありますから。来た道を引き返すなんてヘコみますよ。

 という苦労も、そもそもは連れている犬が引っ張るからなんです。凍った路面で引っ張られたらどうなるか、考えなくても分かりますよね。そのくせ引っ張っているご本人が滑ってコケそうになるんですから笑っちゃいます。スパイク付の四つ足のくせしやがって。

ニコ、「臆病じゃないの、思慮深いの」

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 雪です。大雪です、と言いたいところですが、大雪警報が出された程には降っていません。このブログを書いているちょうど今が雪のピークなので、どのくらいの積雪になるかはまだ判りませんが、少なくとも10年前のあの悪夢の様なことにはなりそうもありません。

 それでも道路が白くなっているので、この影響は暫く続くことでしょう。

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 雪が降るとエルデは喜び庭駆け回りましたが、ニコは迷惑そうに、時々ブルブルと身体を振って雪を払い落とす以外は淡々と歩きます。嫌なら散歩しなけりゃ良いのに。

 そんな夕方の散歩の途中、学生達が作ったと思われる、砂利塗れの黒い雪玉(直径60cmくらい)が幾つか転がっていたのですが、ニコが興味を示したのはそれだけでした。但し、怖くて近寄れないんです。見かねて引っ張って行って、危険は無いと教えるとやっとクンクンし始めましたが、ニコ、お前は臆病者だなぁ。父ちゃんが止めない限りは安全なんだから、もっと冒険しなさい。

ニコ、「アイツがやるなら私も頑張ります」

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 コマチちゃんです。節分用のカチューシャを着けさせられています。だけどですね、義妹は私がエルデに鬼のお面を被せたことに対し、「動物虐待だ」と宣った御仁なんですよ。しかもですね、「固まってしまい豆撒きになりませんでした」と発言しているので、逃げるコマチちゃんを追いかけて豆を投げるつもりだったんですよ。まぁ恐ろしい。

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 我が家ですか? 我が家はそんなことしません。だって、仮装させようとしても大人しくしてませんし、煽てて賺して写真を撮るのも面倒臭いんだもん。

 でも、豆撒きはしました。但し、ニコは鬼役ではなく、撒いた豆を回収する掃除機役。先ず豆を人間が食べて見せてニコの興味を引き、欲しがったところで味見をさせ、最後にニコを怖がらせないように小さな声で「鬼は外、福は内」と囁きながら豆を床に転がすんです。勿論、家の掃除は昼の内に済ませておいて。それも面倒臭いと言われればその通りですが、犬をオモチャにして遊ぶにはこのくらいしなくちゃね。

ニコ、「そう、私って繊細なのよ」

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 ご臨終した温水洗浄便座も無事に交換し、我が家に平穏な生活が戻りました。と同時に、たった2日間でしたが、当たり前になった機械が無くなるとどれだけ不便かを思い知らされました。トイレに入るのが苦痛になりましたからね。たかがウォシュレットが使えなくなっただけでこれだけ不便なのですから、被災した石川県の方々のことを思うと胸が痛みます。

 それはそれとして、たった2日間しか使わなかった便座カバーはどうすれば良いのでしょう。

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 実はもうひとつ元に戻したものがあります。それはニコのボーロ。ニコに異変が起こった為に使用を中止していたシャンピニオンエキス入りボーロ(これを我が家では「疑惑のボーロ」と呼んでいます)を、4日前からまた使い始めたのです。ボーロが原因だったのか、それとも私が寝室を移したことが原因だったのか、白黒を付けようということです。ニコもこちらの方がお気に入りですし。

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 でもね、ニコの異変の原因が何だったのか、なんとなく判った様な気がしています。原因は恐らく私です。いえ、一緒に寝なくなったことではなく、光圀を怒っていたこと。

 当時は光圀が頻繁に餌を吐き戻していて、それを掃除する度にむかっ腹を立てていたので、ニコは私が怒っていることに困っちゃっていたんじゃないでしょうか。元々ニコは光圀が吐く予兆を感じ取ると私の後ろに隠れる程にセンシティブなので、十分に考えられることです。

 エルデが陽気でお気楽な性格だったので、犬っていうのはそういうものだと勝手に思い込んでいましたが、ニコにはニコの特性があるんだなぁと反省しています。