山梨でも飲食店に時短営業を要請するそうです。でも、今日も昨日も新規感染者は5人ですよ。たったの5人(東京都の人口に換算すると85人)。1月8日に36人(同じく換算すると612人)になったときには「こりゃヤバいことになったぞ」と思いましたが、そこをピークに順調に減少し続けている今になって、どうしてそんなことをする必要があるんでしょう。補償金で税金も投入することになる訳ですし。
と同時に、静岡との往来のあった感染者の検体を再検査すると言っていますので、変異種の拡散を心配してのことと思いますが、だとしても今じゃないでしょ。どんなに心配したって変異種はいずれ広まる訳ですし、日本国内で変異が起こらない訳でもないのですから、時短営業とか営業自粛といった最終手段はその時(感染拡大)まで温存しておいた方が良いのに。
国は国で入院拒否した感染者や追跡調査に応じない人に罰則を科そうとしているみたいですが、それを言うんだったら先ずは検査を拒否した人に対してでしょ。それに、入院を拒否したり調査に応じない人が居ることは確かでしょうし、そういうことが感染を広げるのも確かでしょうが、じゃぁいったいそういう人がどのくらい居るんでしょう。私に限って言えば今までそういう数字を目にしたことはありません。逆に言えば感染拡大を防ぐ方策をそのくらいしか思い付かないということでしょうけど。
今日の山梨の地方紙にこんな一文が載っていました。「もし行動歴調査で虚偽の答えをした人に罰金が科されるのなら、国会で118回も虚偽答弁をした前首相と、それを追認した現首相を罰してからにすべきだろう」。私としては罰則規定を設けるのには賛成ですが、正に至言。
私は思うのですが、感染がこんなに爆発的に拡大した原因は、勿論GoToの影響もあったでしょうし、季節的要因もあったでしょうが、根本的には濃厚接触者の定義が甘かったからなんじゃないでしょうか。現に或る施設で感染者が出て、濃厚接触者を検査したら全員が陰性だったけど、施設側が独自に全員検査したら陽性者が出たという報道がありましたから(勿論、この陽性者が最初の感染者から染されたとは限りませんが)。
しかしながら、山梨の様な規模の感染者数なら追跡調査によるキャリアの洗い出しは非常に効率的ですが、規模の大きい地域ではもう不可能でしょう。だからこそその資源を広範囲な検査に振り向けるべきなんです。プール方式で地域住民全員の検査をしようという広島の考え方を国も見習うべきなのですが、特措法の改正くらいしか思い付かない連中には無理かな?