ニコ、「まだ犬ってものが解ってないね」

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 今、故あって私とニコは別の部屋で寝ています。就寝時刻になるとニコを寝室に連れて行き、毛布を掛け、「おやすみ」と声を掛けて部屋を出ているのですが、別にコロナやインフルに感染したという訳ではないのでご安心を。

 一緒に寝ていた頃は、居間から出そうとしてもグズグズしていたり、なかなか階段を昇ろうとしなかったのですが、別々に寝るようになってからは居間のドアを開けた途端に「待ってました」とばかりに起き上がり、私より先に階段を昇るようになりました。お前、それってどういうこと?

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 で、私が目覚める頃にニコは既に1階に降りていて、私が起きるのを待っているのですが、時々静かに遠吠えしているのが聞こえます。

 そうやって待っていたからなんでしょうが、私が部屋を出ると駆け寄って来て大喜びして、興奮ついでに「遊ぼ、遊ぼ」のカーミングシグナルを見せるようになりました。ニコちゃん、気持ちは解るんだけどさ、起き掛けで君と取っ組み合うのはお父さんには無理なのよ。

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 それはそれとして、という新しい生活様式を経験して、改めて犬の体内時計の正確さに驚かされました。「飯を寄越せ」や「散歩に連れてけ」で時間感覚を持っているのは判っていたのですが、ここまでとは。

 私の起床時刻はだいたい一定していて、先にも書いた通り、私が起床するとニコが駆け寄って来るのですが、例えば起床時刻の1時間前にトイレに起きたとするじゃないですか、そんなときは来ないんですよ。たった1時間ですよ、凄いと思いませんか?

 と同時に、私の起床時刻前に遊んでもらおうとしても無駄だから我慢しようという、パターン認識力と自制心を持ち合わせているっていうことですよね? だったら何故未だに「付け」が出来ないんでしょう。これはこれで驚きです。

ニコ、「おぅ、コレよコレ」

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 神妙な面持ちでお座りしていますが、別に叱責を受けている訳ではありません。私が望んでもいないのに勝手にお座りしているんです。

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 そしてこちらはアルプスの山奥で発見された新種の生物みたいになっていますが、これもヤラセではなく、勝手にそれっぽくなっているんです。

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 そして最後の1枚も、元々目付きが悪いので下から睨めるようにガンを飛ばしているヤクザみたいに見えなくもありませんが、そんなことでは決してないんです。

 さて、散文的に3枚の写真を並べましたが、実はどれにも共通した背景があるのです。では、その背景とは何でしょう?

 正解はボーロちゃん。どれもボーロちゃんを強請っている場面なんです。やっとビスケットが無くなったので、ポケットに忍ばせるトリートをボーロちゃんに替えたのですが、途端にお強請りの嵐になりました。この差はいったい何なんでしょう。

 ビスケットのサイズと硬さが、一部の歯が無いニコには食べ難いのかなぁと思わなくもありませんが、家では喜んで食べますし、バニラの香りが添加されているので、ケーキ(のホイップクリーム)やアイスクリームが大好きなニコを魅了する力は十分にあると思うのですが、本当に謎です。何にしても、もうあのビスケットは買いません。と同時に、ボーロちゃんの徳用袋を切望するところです。

ニコ、「野菜は要らないからさ、次は酪農でもどう?」

最後の収穫_2023_12_22_1

 17年間続けた家庭菜園最後の収穫です。カリフラワーにキャベツ、レタスと大根。大根は長さ75cmで、野菜と言うよりも材木といった雰囲気です。

 全くの素人で始め、色々勉強したり実験したりして少しずつ知識を積み重ね、そのすべてを注いで今年の野菜を作ってきた結果、夏の異常な暑さでトマトの収量が伸びなかった以外はどれも大成功でした。これで気分良く終わらせることが出来ます。

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 ということで、畑も更地に戻しました。と言っても、ここは義父が野菜を作っていた場所で、引き継いだときには既に畑でしたし、大きなリンゴの樹が3本も在ったので、何も生えていない景色を見るのはこれが初めてです。何だか変な感じ。

 17年間続けた畑を去るとき、もう少しシンミリするのかと思いましたが、意外にもヤレヤレの方が大きかったですね。畑仕舞いの作業が大変だったというのもありますが、正直言ってもう畑仕事そのものが体力的にも時間的にもキツくなっていたんです。これからは違うことに時間を使いましょう。

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 「父ちゃん、お疲れ様。じゃ、散歩に行こ。」 それが体力と時間を削ってるんだよ!

ニコ、「頭を抱えるくらいならボーロに替えろ」

カリフラワー_2023_12_19_1

 毎年恒例の年賀状作成と庭木の剪定に加え、今年は畑仕舞いにも忙殺されています。と同時に、畑を仕舞うには先ず野菜を収穫しなければならず、とは言うものの収穫した野菜を全て冷蔵庫に収納できる筈もなく(大根を筆頭に、ひとつひとつがとにかくデカいし)、どうしたものかと頭を抱えています。

 ということで、今日は最後の初収穫、カリフラワーを冷蔵庫に入れました。これもスコップ級です。再び冷蔵庫に空きが出来るのは1週間後でしょう。

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 もうひとつ頭を抱えていたニコ用のビスケットですが、毎日8粒ずつ消費し続けた結果、さしもの徳用袋もとうとう終わりが見えてきました(どうして8粒かと言うと、どうせ食べないだろうからと朝と夕の散歩で4粒ずつポケットに仕込み、残った分は家に帰ってから与えていたから。家でだと食べるんです)。やれやれ。

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 面白いのは、トリートを欲しがる場所が決まっていること(欲しがったからと言って必ず食べるという訳ではありませんが)。例えば、近接して平行に走る道路①と②があり、どちらを通るかはニコ次第なのですが、トリート寄越せポイントが道路①上に在ったとすると、道路①を通った時には必ず欲しがり、道路②を通った場合は絶対に欲しがらないんです。

 これはエルデも同様で、散歩コース上に幾つか仮想の給水ポイントが在り、喉が渇くと必ずそこで水を要求していました。つまり、犬って場所に拘る関連記憶が強固だということなんでしょうね。その記憶力を少しだけでも躾の方に回してくれたら・・・

ニコ、「えへへ」

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 草藪の中に頭を突っ込んでクンクンし、そのまま通り抜けようとしたものの、蔓に巻きつかれて身動き出来なくなった犬の写真です。呆れ果てて言葉もありません。私の力でも引きちぎることが出来なかったので、一旦リードを外し、知恵の輪を解くようにして助け出しましたが、ニコ、そんなことでどうする。お前は野良だったんだろ。

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 エルデもそうでしたが、どうして犬って後先考えないで行動するんでしょうかね。例えば公園に植えられているツツジの群れ。そんな中をグルグル動き回ればリードが絡まるのは当然じゃありませんか。だから止めとけって言ってるのに、結局身動きが取れなくなって私がレスキューに向かう羽目になるんです。

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 ニコの場合は被毛が薄いということもあって、藪の中に入られると怪我も心配なんです。なにせ枯れ枝をバキバキへし折りながら突き進むくらいのことは平気でやりますから。お前はイノシシか。

 そんなニコの足を散歩帰りに拭いていたら、雑巾に真っ赤な染みがあるじゃないですか。また爪を折ったのかと、慌てて身体中をチェックしても出血箇所は無し。おかしいなと思って雑巾を見直すと、それは庭のモミジの落ち葉でした。

ニコ、「はいはい」

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 今日、散歩中にニコが子供達(小学校1年生近辺)から「ワンコちゃん、ワンコちゃん」と声を掛けられ、大人気になりました。勿論ニコはそんなことに興味は無く、先を急ごうとするばかりでしたが、その子供達の中の一人が訊いたんです、「野生?」って。

 言葉の意味が解っていたのかどうか判りません。本当は「野良?」って思い付いたけど、人に連れられて散歩している野良っていうのは理屈に合わないと躊躇し、咄嗟に口から出た言葉なのかも知れません。なので私も深くは追及せずに、「そんな様なものだよ」と答えておきました。

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 ところで、ニコが頻繁に鼻をシュンシュンさせるということは以前に書きましたし、犬が嗅覚をリセットする為に鼻から息を強く吐くということも書きましたが、どうやらニコは興奮するとクシャミを頻発するみたいです。

 ニコが一番興奮するのは、夜、我々が居間に揃ったときで、「ナデナデしろ~」と尻尾を回転させながら要求してくるのですが、このときのクシャミが一番激しい(て言うか、クシャミするのはこのときだけ)。ソファーの上に登り、床に座っている私の頭の上でシュンシュンするものだから、鼻水が飛んで来るんじゃないかと気が気じゃありません。

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 ただ、この行動からニコの血統の秘密が判りました。

 或る日私はBBCが制作した「ドッグ・イン・ザ・ワールド」という、世界のイヌ科野生動物を紹介する番組を観ていました。その中でアフリカのボツワナに生息するリカオンが取り上げられていたのですが、彼等は狩をするかどうかをクシャミによる投票で決めるのだそうです。狩、つまり肉食の捕食者にとっては最も興奮する状況でのクシャミですよ。どういう経緯でそうなったのかは判りませんが、ニコにはリカオンの血が混じっているに違いありません。子供達は見抜いていたんですね。ってお前、お父さんを食べるつもりなのか?

ニコ、「犬缶でも猫缶でも全く問題はありません」

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 光圀(我が家の黒猫、雌、12歳)のお話です。とにかく頻繁に吐くんです。猫が毛玉を吐くのは当たり前のことですが、光圀が吐くのは餌。ガツガツ食べたドライフードがお腹の中で水分を含んで膨らんで、それで吐いてしまうのです。日に何度も吐くことを何日か続けたかと思うと、暫くは全く吐かない日が続くといった感じで波があるのですが、その度に掃除しなきゃならないのも面倒だし、何より食べる度に吐いていたんじゃ栄養不良になってしまいます。

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 そこで、少ない量のドライfフードを餌皿に入れ、それが無くなって暫く経ったらまた少量入れるというのを繰り返すことにしました。要するに、胃の中に滞留する餌の量を制限しようという考えです。

 この方法を取り入れてからピタッと吐くのが止みました。が、ちょっと考えれば分かることですが、日に5回も6回も給餌しなければならず、この方法は非常に面倒臭いんです。

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 そこで、朝一番の餌はウエットフード(猫缶)にすることにしました。ウエットフードだったらお腹の中で膨張することはありませんし、無くなるまでの時間も稼げますから。

 この方法も大正解でした。但し、ひとつだけ大きな障害があるんです。それは、光圀の食の好みが非常に狭いこと。これはもう仔猫の頃から悩みの種でした。だから色々な種類のフードを試しつつ、どれなら食べてくれるのかを探っているところなのですが、確かに吐かなくなったものの、全然楽にならない!

 あ、大丈夫ですよ、光圀が食べてくれない猫缶はニコが始末してくれますから。