時刻は10時。山梨は既に台風16号の強風域に飲み込まれています。それでもニコの散歩は休めません。「散歩に行けるか行けないかじゃなくて、どうやったら行けるのか考えるんだ!」というニコの叱咤激励を受け、どんな状況なんだと外を覗くと、ほぼ無風。雨は降ってはいるけど秋雨程度。大荒れの土砂降りを想定していたので、すっかり拍子抜けしてしまいました。結局、ニコにはカッパを着せ、私は傘で出掛けることにしました。
それは良いのですが、ニコが道路の臭いをクンクンし続けて歩きません。それだけじゃありません、この尻尾をご覧下さい。何かの臭いを追っているときに尻尾を下げる犬は居ますが(エルデがそうでした)、ニコの場合は「下げる」と言うより「股の間に挟んでいる」に近い状態で、明らかに怯えています。
そしてこれは別の場所でクンクンしているときの写真。ね、これをご覧になればクンクンしていても、そしてカッパを着ていても、尻尾を上げているのがお判り頂けるでしょ。
実は2日くらい前からこんな感じなんです。朝クンクンしていた場所は今日が初めてなのですが、夜しか歩かない道を我が家の近くまで来ると、辺り一面の臭いを嗅ぎまくり、急に顔を上げてはキョロキョロしと、明らかに何かに怯えた様子なんです。
そして時刻は17時。15時前には雨も上がり、青空も見えるようになりました。何事も起こらなかったことは幸いですが、やっぱり何かこう盛り上がりには欠けましたね。
で、ニコはまたこれです。場所も朝と全く同じ。
ここは十字路を南に少し歩いた場所で、夜中にクンクンするのは同じ十字路を西に少し歩いた場所。つまりは直角に曲がってはいるけど繋がっているんです。ということは、あの一角に何かが住み着き、夜な夜な徘徊しているっていうことなんでしょうか。そう言えば、ニコが最初に、そして最も執拗にクンクンした場所には使われていなさそうなプレハブが建っているんですよね。あれが怪しいなぁ。ハクビシン? アライグマ?
ああ、そんなことを考えていたら夜の散歩が怖くなってしまいました。何かに襲われたとしても、ニコは真っ先に逃げるだけだろうし。