ニコ、「背中に針を刺されて大怪我しました」

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 面白い話をしましょう。柴犬コマチがノミダニ駆除薬を点けてもらいに動物病院に連れていかれました。ついでにと思ったのでしょう、飼い主である義妹が、「先生、自分で引っ掻いたのか、鼻に傷があるんですけど」と訴えたところ、診察した医者がひと言、「これは鼻クソが固まっているだけです」ですって。大笑いでしょ?

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 でもまぁ、似た様な話は私にもあるんです。まだ独身だった頃に溺愛していた猫のサッちゃんの鼻の脇が黒くなっていることに気付き、これはもう皮膚癌に違いないと病院に駆け込んだのですが、アルコールで湿らせた綿棒で癌を擦った医者がひと言、「黒ニキビですね」。

 また或る時、エルデをシャンプーしていて、前足の指の間に棒状の異物を発見したのです。引っ張ってもびくともしませんし、何かが刺さっているにしても、開放骨折で骨が飛び出しているにしても大事なので病院に駆け込んだところ、診察を終えた医者が小枝を手にしてひと言、「これが毛に絡まっていました」。大笑いでしょ?

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 まぁ、愛犬のチンチン(陰茎)の先端が赤くなっているのを心配して病院に駆け込み、「内臓ですからねぇ」と言われた飼い主も居るということで、この手の話は探せば幾らでもあるんでしょうね。

 ということで、今日はニコが病院に駆け込みました。いえ、怪我でも癌でも骨折でもなく、単に混合ワクチンを接種しに行っただけですが、ニコにとっては笑い事ではなかったみたいです。

ニコ、「グルメリポートをお願いね」

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 前回、「鳥を襲う犬」という話題を発信しましたが、犬が襲うのはなにも鳥だけではありません。ご覧の通り、時には車も襲います。って、実はこれ、中に犬が乗っているんじゃないかと思って戦闘モードになっているんです。

 時々車に乗せられて散歩にやって来るボーダーコリーが居るのですが、その子がニコとバチバチで、ニコとしては「てめぇ、そこに居るのは判ってんだぞ、出てこい」ってなものなんでしょうが、残念ながらニコちゃん、それは違う車だよ。

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 これも何かに襲い掛かっている場面なのですが、その「何か」がニコにも判らないので腰が引けています。こうやって何かにロックオンするとなかなか諦めないので散歩が進みませんし、怖いのなら止めりゃぁ良いのにと思うのですが、納得出来ないまま引き離されてはニコも寝覚めが悪いでしょうから、仕方無く私はニコのお尻をボーッと眺めながら、ニコが土手から落ちないようにリードを握って待ち続けています。

 でも、怖いのに正体を見極めようとするのはエライと思っています。これがエルデだったら端から避けて通っていますから。

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 ところで、鳥を襲うもう一匹、コマチちゃんも、襲うのは鳥だけじゃないみたいで、飼い主さん曰く、「散歩中にコマチが黒い棒を咥えたので、針金だったら困ると口から出そうとしたら、なんとそれは干乾びたミミズさんで、心の中でキャーキャー叫びながら取り上げました」だそうです。因みに、カエル相手にも同じことをやったそうです。どうする、ニコ、お前の義理の妹はミミズやカエルを食べるらしいよ。さすがにビックリしちゃうよね。

ニコ、「暑くてヤル気が湧かないことはあるだろ」

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 「トリャァ」とばかりにハトに向かってダッシュを決めるニコです。本当に懲りませんねぇ。突然引っ張られると危険なので、散歩中はニコより早く鳥を発見するよう注意を払っていて、尚且つニコを少しでも楽しませてやろうと、足を速めて間合いを詰める協力までしてやってるのに(勿論カメラを構えながら)、こんな距離からアタックを仕掛けたら失敗するに決まっているじゃないの(成功されても困りますが)。

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 で、こちらは電線に停まっているハトに飛び掛かるニコです。頑張れば何とかなると本当に思っているんでしょうか。今度じっくりと話を聞いてみたいものだと思っています。

 でも、最近はスズメを襲う場面を目にしていません。ハトよりよっぽど近くに居ても、です。あのすばしっこいヤツは手に負えないと気付いたか、例え獲れたとしても小さ過ぎてコストベネフィットが見合わないと考えたかは判りませんが、だとしたらこの3年間でニコが初めて見せた知的進歩です。ニコ、その調子だぞ。30年もすれば「付け」だって出来かも。

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 因みにこちらは、樹の枝に停まるカラスを狙うコマチちゃんだそうです。本当に犬ってヤツは・・・

ニコ、「入院するのは構わんけど、私の散歩は欠かすなよ」

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 ワンちゃんの飼い主さん、貴方がワンちゃんを撫でようと頭の上に手を翳したとしましょう、そのとき貴方の愛犬はどんな反応を示しますか? 首を竦めて避ける様な素振りを見せませんか? 我が家の犬もそうです。元野良のニコは仕方ないにしても、あの人間にデレデレのエルデですらそうでした。あれってちょっと傷付きませんか? 「ウチの子は私のことを信頼してくれていないんだ」って。

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 話は変わり、或る国での出来事です。お爺さんが農場で作業していたところ突然倒れ、異変を察知した愛犬が他の人を呼びに行き、お爺さんは救急車で搬送されてそのまま入院することになりました(ワンちゃんも救急車を追って病院へ)。入院期間は数日でしたが、その間ワンちゃんは病院の玄関を離れることなく、ずっとお爺さんを待ち続けていたのです。

 その実際の映像というのを観ていて、退院してきたお爺さんが胸に抱いたワンちゃんの頭を撫でようと手を翳したところ、その子が首を竦めたのを私は見逃しませんでした。おお、あれは信頼云々の話ではなく、犬の条件反射的な反応だったんですね。

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 この話には別バージョンがあって、お爺さんが救急車で運ばれた数日後、その子は何故か病院の玄関から出てきた女性にスリスリしたんです。実はその女性は亡くなったお爺さんから臓器提供を受けた患者で、ワンちゃんは女性の中にお爺さんを感じ取っていたという、アルゼンチンの臓器移植団体のCMでした。

 臓器移植を受けた患者が数日で退院することが可能なのかはともかくとして、先の実話を基に作られたCMなのかも知れませんが、こんなことが本当に起こったら素敵ですよね。でもまぁ、ニコには無理でしょうね。そもそも私が農場で倒れたとしても、ニコは繋がれた日陰で寝ています。

ニコ、「早く眼鏡を作れよ」

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 人間は耳に入って来る音、目に飛び込んでくる画像をそのままに受け取ってはいません。必ず脳による解釈が挟まるので、どうしても記憶や思い込みに引っ張られてしまうものです。

 例えば私は山梨県で産まれて殆どの時間を過ごしていますが、テレビのニュース等で「山口県防府市」という言葉が流れてくると、ほぼ確実に「山梨県甲府市」と聞き間違えます。

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 先日、新聞を捲りながら眺めていたときのこと、「犬の里厳重注意」という見出しが目に飛び込んできました。これはきっとワンワンランド的な施設で不適切な飼育がなされていたという類のニュースだろうと思って記事を読み始めると、何だか様子が変なんです。相撲協会? 二所ノ関部屋? 

 もうお判りでしょう、それは大の里が未成年者に飲酒させて厳重注意を受けたという記事だったのです。

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 「大」と「犬」を見間違えるとは。目が悪くて字がよく見えなかったと言い訳することは可能ですが、さすがに見出しのフォントが見えない程には悪くありません。完全に私の脳には犬バイアスが掛かっているんだなと納得させられる出来事でした。まぁ、「狸」を「猫」と見間違えたこともありますので、単に上の空で生きていると言えなくもありませえんが。