勿論薄々とは気付いていたのですが、やっぱりニコは大バカでした。ニコの鳥に対する執着心については再三話題にしてきましたが、先日、金網フェンスに囲まれた空き地で寛いでいるハトさん達を発見したニコは、突然猛ダッシュして金網に激突したんです。鼻先にひし形の切れ込みが入ったんじゃないかと確認してしまいました。
と同時に、「ニワトリは金網の向こう側に餌を置くと、回り込めば金網を迂回できるのに延々と金網に激突し続ける」という逸話が脳裏を過りました。人間もそうですが、能力が近しい者同士ほど対抗心を燃やすもの。ニコの鳥に対する執着も、ちっこい脳味噌を持つ者同士の対抗心に由来しているんでしょうか。とは言え、鳥さん達はニコなんか相手にしてませんけどね。
ところで、これはニコが最近夕方の散歩の後半によく見せる姿です。暫し佇んで遠くを見詰める、何となく哲学的な考察に耽っている様にも見えますよね。
何も無い一点をジッと見詰めるのは犬も猫もよくやることですが、大抵は人間に感じられない音や臭いを感じ取って、その正体を探ろうとしているみたいです。ニコの場合、音に反応しているときには口を閉じて聞き耳を立てますし、臭いに反応しえいるときには小さく口をパクパクするので判り易いですね。
勿論、哲学的考察に耽っている訳ではありません。何を考えているのか、本当のところは解りませんが、少なくとも鳥に対抗心を燃やすちっこい脳味噌で哲学は無理でしょ。
本日までの散歩32,211歩、距離23.063㎞、累積2,414.499㎞