ニコ、「私の後ろに立つな」

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 散歩中、それまで引っ張っていたニコが急に立ち止まって一点を凝視し、尻尾をピンと立てたので何事かと思ったら、ブドウ畑の影の中に猫ちゃんが居たんですね。お前、まさか猫ちゃんを獲物だと思っているんじゃないだろうな。

 犬の視力は止まっているものが殆ど見えない程の近視だと言われていますが、私には見えなかった猫ちゃんがどうしてニコに判ったんでしょう。

 似た様なことは深夜の散歩でもあって、今回と同様に立ち止まって一点を凝視するので(これが怖い)、何事かと思ってよくよく目を凝らして見ると、遠~くに蹲っている猫ちゃんの影が。視力が働かないのなら嗅覚なのかも知れませんが、このニコのレーダー能力には本当に感心します。

ニコ_2021_10_08_2 今度はゲンキ君にロックオン

 でも、感心してばかりはいられません。ニコがロックオンするのはハト、カモ、スズメ、トカゲ、バッタと多岐に亘りますから。ニコが何かを狙っているといち早く気付かないと、突然ダッシュするニコに慌てることになります。

 但し、野良時代のニコがハトやトカゲを食べていたとしても驚きはしませんが(ハトが獲れたかは疑問ですが)、猫はどうなんでしょう。そりゃ犬が本気になれば猫は敵わないでしょうが、あちらは生粋の肉食獣、犬だって無傷じゃ済まないんじゃないでしょうか。いくらお腹が空いていても、危険な相手には手を出し難いものですよね。

 我が家の猫、光圀との関係も、「一緒に遊びたいけどちょっと怖い」といったところだろうと感じています。勿論、2匹だけで一緒に過ごすなんてことはさせませんが。

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 ところで、ここ2日間くらいニコの様子が変なんです。ニコがご飯を食べている間にニコの後ろで乳酸菌入りのお菓子と歯磨きガムを用意するというのがルーティーンなのですが、後ろに立つと怯えてご飯を食べるのを止め、その場から離れてしまうようになったんです。これは私でも奥さんでも同じ。それまではお菓子を用意し始めると、餌を食べるスピードにターボが掛かっていたのに。

 私が知る限り、ニコが怯えるような何かがあったなんてことは全く無いのですが、ニコはこちらが思いも寄らぬことで勝手に怯えるので油断がなりません。

 ニコが我が家にやって来てそろそろ半年が経とうとしていて、我々はニコが我が家にすっかり馴染んだと勝手に思っていましたが、そういう訳でもなかったんですね。今回の異変は何日かすれば元に戻るとは思っていますが(そうは言っても半年間の歴史が全くの無駄なんてことはあり得ませんから)、これから先もこういうことを何度も繰り返し、そして本当の家族になっていくんでしょうか。

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 唐辛子(鷹の爪)が赤くなりました。そろそろ収穫ですね。

 唐辛子だけじゃなく、同じ畝に植わっているシシトウも万願寺唐辛子も、そしてピーマンまでもが赤くなっています。収穫しないので端から熟して真っ赤っが。完熟したこれ等の野菜は青臭さが消え、甘くて微かな酸味も加わって美味しいのですが、もういい加減厭きました。

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 そんな訳で、夏野菜達には順次退場して頂きます。今日は背の高いオクラとトウモロコシを撤去し、畑が少しスッキリしました。今月の終わりには里芋も収穫しますので、それまでには畑を綺麗にして冬に備えます。