ニコは私の定位置である座布団の上で寝るのも好きなのですが、邪魔なのでどかします。ところが昨夜、足でチョンチョンと突いてどかそうとしたら、爪先が触れる前に慌てて飛び起き、逃げていきました。これって、過去に蹴飛ばされた経験があるっていうことなんでしょうか。
もうひとつ、あの食べ物を前にして見せる怯えだって、絶対に人間が関与した過去の経験が原因なんですよね。
この2ヵ月足らずの様子を見る限り、ニコは決して人間大好きな犬ではありません。元祖人間大好き犬のエルデは誰彼構わず尻尾ブンブンで突進していきましたが、ニコは人間に対して興味を示したことが殆どありませんから。
ニコが強い関心を示すのは犬と猫と鳩。我が家の猫(光圀)に対してはビビッて近寄ろうとはしませんが、散歩中に猫や鳩を見付けると、リードに繋がれていることなんか忘れて突進するので注意が必要です。
という観察結果を散文的に並べてみましたが、何を言いたいかというと、私は何となく思うんですよ、ニコは気儘な野良生活の方が幸せなんじゃないかって。勿論、衣食住に困らないとしてですが。
最近になってやっと積極的に甘えるようになりましたが、それでも多くの時間は「私を虐めないで」と媚を売っている感じの方が強いんです。つまり、ニコにとって人間は恐怖の対象である部分の方が大きいんでしょう。
犬は最初の飼い主を絶対に忘れないと言われていますが、ニコの最初の飼い主が私だったら、ニコにはもっと違った人生があったろうにと残念でなりません。
第二弾のビワを収穫しました。今年のビワはとっても美味しいです。いえ、ビワは毎年美味しかったのですが、今年は特に甘みが強く、酸味が残っている段階で収穫すると濃厚な美味しさです。樹にはまだ少し実が残っていますが、次なる課題はこれが萎びる前にせっせと食べることです。
ビワを消費するのに手間取っている間に、直に桃の収穫が始まります。桃はビワと違って日持ちがしませんし、採れてしまうと更に慌てなければなりません。自分の家で果物が採れるのは楽しいのですが、健康の面からもそうそう多量の果物を食べる訳にいかない年齢になると、贅沢なことに頭痛の種にもなります。
それにしても、あんなに注意して摘果したのに、どうしてここにこんなに並んでいるんでしょう。