ニコ、「歩けなくなったら這え」

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 今日は私の通院日で、脚の専門医と脊椎の専門医をハシゴ受診してきました。これまでの肘、肩、股関節、膝、足首に加えて、最近では右手首までもが腱鞘炎ぽい痛みを訴え始めていて、辻本清美風に言うと「関節痛の総合商社」的な状況ですが、その中でも特に心配しているのが股関節。徐々に徐々に痛みが常態化してきていて、このペースで悪化していくとニコがヨロヨロする前に私の方が歩けなくんじゃないかと不安なんです。

 但し、原因は関節唇が損傷しているからですが、股関節自体が痛い訳ではありません。痛いのは脚の付け根にあるグリグリした腱の様な部分。しかも、半年毎に撮っている関節のレントゲンにも変化は無し。じゃぁなんでこんなところが痛くなるんだよ。

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 という疑問を医者にぶつけたところ、明確な回答が帰って来ました。関節唇が損傷した為に周辺の組織が炎症を起こして腫れ、それが腸腰筋に当たり、今度は腸腰筋が炎症を起こして痛むのだそうです。更に言うと、大腿四頭筋をストレッチして緩め、骨盤の角度を変えれば痛みは軽減されるそうです。おいおい、そういうことは3年前に言ってくれよ。

 まぁ何にしても、このバカ犬が引っ張ることで私の脚の各関節に余計な負荷が掛かっていることは間違いありません。お前ね、お父さんの脚が壊れたら散歩に行けなくなるんだぞ。

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 というバカ犬のニコさん、今日は私が車で出掛けてから帰ってくるまでの3時間半、食事のとき以外はずっと鳴いていたそうです。玄関を開けたら珍しくお出迎えしてくれましたし(しかも尻尾ブンブンのサービス付き)、私に対する依存はますます強くなっているようです。困ったことではありますが、今の生活スタイルが変わる予定もありませんし、取り敢えずは放っておきましょう。

 だからといって、ニコが完全に私のことを信頼しているという訳でもありません。それが証拠に、私がニコの頭の上に手をかざすと未だに避けます。ここら辺がエルデとの根本的な違いなんですよね。

本日までの散歩25,967歩、距離18.592㎞、累積1,667.752㎞

肉離れ、改善せず

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 今日は通院日です。いえ、ニコのじゃなくて私の。ご存じでない方の為にご説明すると、私は元々腰が悪く(椎間板ヘルニア、腰椎不安定症、椎間板変性)、脊椎の専門医に掛かっているのですが、途中で股関節唇の損傷も発生し、同じ病院の脚の専門医にも診てもらうようになったのです。で、今日はその両方の定期検診日。

 そうは言ってもニコの散歩を休むわけにはいきませんので、いつもよりちょいと早く起き、いつもの朝の散歩よりちょいと短めの散歩を済ませていざ出発。

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 腰も股関節も状態は比較的安定しているので、腰の方は3ヵ月おきで股関節の方は6ヵ月おきなのですが、今日の検診は待ちに待っていました。なにせ筋断裂(肉離れ)で脚を引き摺って歩いているんですから、脚の専門医なんてちょうど良いじゃないですか(しかも、私はこの脚の専門医を整形外科医として信頼しています)。

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 ただ、若干の問題もあるんですよ。前回この脚の医者に掛かったのはエルデが死んだ後のことで、次の犬を探していると話したら、「中型犬以下にしろ、散歩は20分以内にしろ」って言われてしまったんです(股関節唇が損傷しているので変形性関節炎になり易い為)。21㎏のニコを連れて毎日2時間以上歩いているなんて話したら何を言われることやら。だからといって、肉離れの原因がこれなんですから、話さない訳にもいきませんよね。

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 股関節の状態に変化はありませんでしたが、やっぱりニコのことが問題になりました。ニコの何が問題かと言うと、彼はニコが大型犬だと言うんですよ。20㎏以上が大型犬だと(私としては散歩時間の方を問題視すべきじゃないかと思うのですが)。だから言ってやりました、「バカ言っちゃいけない、大型犬は25㎏からだ」って。勿論、20㎏以上を大型犬と分類することがあることも知っていましたが、「そんなの端から無視するつもりだった」なんて言うよりは角が立たないじゃないですか。

 で、肝心の肉離れですが、初発時の治療以外に治す方法は無いと言われてしまいました(PRPとか衝撃波とか、保険が適用されない治療方法はありますが)。で、彼の言うところの「日本で一番強い湿布薬」てのを貰ってきて早速使ってみたのですが、あんまり効きませんね。

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 紛糾した脚医者と違い、腰医者の方は簡単でした。そりゃそうですよ、ニコとの散歩のお陰で腰の方はすこぶる調子が良いのですから。彼も動物好きだそうで、診察時間の殆どは犬談義で埋まりました。

 公立病院なので一人当たりの診察時間が長いのです。だから私の身体に特段の問題が無く、世間話のネタも無いときの診察は本当に退屈なんですが、今日はなかなか楽しい病院でしたね。あと2、3回はニコの話題で引っ張れるんじゃないでしょうか。

エルデ、取っ手が付く

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 さて、今日はエルデの通院日。用意しておいたハーネスを装着して初めてのお出掛けです。これは学生服でお馴染みのトンボが作っているもので、足腰が弱っているエルデに散歩させるにはこれが良いかなと選びました。胴体と首の部分に取っ手が付いているので立ち上がらせることも出来るし、肩掛け用のストラップも付いているので腰を曲げずにサポートすることが出来ますし。

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 でも実際に使ってみるとダメなんですよ、エルデが嫌がって。いえ、ハーネスを着けられることは平気なんですが、これを使ってハンドリングされることに慣れていないからか、脚を踏ん張って動かなかったり、こちらの意図を無視して勝手に歩き回ったりして、結局リードを使うことになりました。まぁ立ち上がらせるときには非常に役に立ちますが。

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 で、エルデの目の出血の原因ですが、リンパ腫ではないかということに落ち着きました。癌化したリンパ球が目のブドウ膜にくっ付いて出血させているんですね。実は嫌な予感がしてたんですよ。さぁてどうしたものでしょう。こんなことが起こらなくても残り少ないエルデの時間を抗癌剤治療に裂いて1年程度の延命に期待するか、それとも1ヶ月しか無いかも知れないけど穏やかな日々を送らせてやるか…

 エルデは5歳のときから腫瘍が出来始め、最初の頃は検査をして良性であることを確認していたのですが、身体中に次々としこりが出来るので途中で匙を投げてしまったんです。だからいつかはこんなことになるんだろうなとは覚悟していて(そもそもゴールデンは癌の好発犬種ですし、特にリンパ腫は多いそうです)、その時にはどうしようとず~っと考えていたのですが、いざその時が来るとやっぱり気持ちが揺らぎます。

エルデ、「なんて日だ!」

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 今日は私の通院日。同じ病院の整形外科の、脊椎の専門医と脚の専門医のそれぞれに診てもらっているのですが、今日は脊椎の方。と言っても定期的に通院しているのは腰の為ではなく、尿酸値が高いので薬を貰いに行っているだけですが。

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 今日もそんな定期受診で、血液検査して「問題ありませんね」で終わったのですが、その検査結果が表示されている画面の或る数字を私は見逃しませんでした。それは尿酸の基準値の上限値。私が知っているそれは7.0だった筈なのに、7.8になっているんです。訊けば最近になって改定されたとか。驚いたのはその理由で、標準偏差の中央値が高くなったからなんですって。そんなの信じられます? 日本人全員の尿酸値が高くなったからといって、血液中に溶解する尿酸の量が変わる筈も無く、これじゃぁ本末転倒ではありませんか。自慢じゃないけど私なんか7.4で痛風発作を起こしたのですから、こんな基準値に縋っていたら全員病院送りになりますよ。

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 という事情でエルデは奥さんと一緒にお留守番だったのですが、ずっと私を探し続けていたそうです。困ったもんですねぇ。ただこれはエルデが寝室に居る内にコッソリ出掛けたからで(エルデは起きていましたが)、例えば玄関でバイバイしてから出掛けたり、野良着に着替えてから出掛けたりしていればここまで探し続けることは無いのですから、要するに普段と違うことが起こったことが不安だったんでしょうね。

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 更には同じ事情で散歩に出すのが遅くなり、午前中は晴れ渡っていた空が急激に暗くなった上に、ゴロゴロと雷鳴まで轟いて怯えさせられる始末。挙句に大して歩いてもいない内にポツポツと降り出し、楽しみにしていた散歩まで途中終了。とどめは雷が鳴る中を私が買い物に出掛けちゃったこと。エルちゃん、踏んだり蹴ったりだったねぇ。

エルデ、圧倒される

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 ということで、今日は血液検査を受けさせる為に久しぶりの通院です。抗癲癇薬(フェノバルビタール)を継続投与しているので、肝臓と腎臓の状態だけは確認しておかないと。とは言っても、仮に異常が出たとしても他に発作を抑えられる薬が無い以上止めるという選択肢は無いのですから、確認したところであまり意味があるとは言えないのですが。去年は異常ありませんでしたし、今回も異常が無ければこれで終わりにしようかなと考えています。

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 という動物病院、いつもならビビリまくっているエルデを落ち着かせながら診察の順番が来るのを待つだけの退屈な場所なのですが、今日は違いました。セントバーナードの慎之助君がご来院されたのです。ここでエルデよりデカい犬を見るのは初めてです。しかも慎之助君、まだ子供。

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 しかもしかも、慎之助君だけでなく、ニューファンドランドの傳治郎君まで。ニューファンドランドは日本では珍しい犬種なので、「熊ですか?」と言われるそうです。傳治郎君は慎之助君よりも更に大きいのですが、それでもまだ子供。さすがに超大型犬は違います。飼い主さんにお話しを伺うと、先に傳治郎君を飼い始めたけど人間に対する甘噛みが激しくて、遊び相手が居れば納まるかと思って慎之助君を追加で飼い始めたそうですが(目論見通りに甘噛みは止んだそうですが)、この2頭を一緒に飼うのはさぞや大変でしょうねぇ。

 でも、他人が飼っている超大型犬と触れ合う分には本当に楽しいですよ。大らかで人懐こく、どこを触っても嫌がりません。足なんかエルデの倍以上なのに、まだ子供だからでしょうか、肉球がプニプニ。可愛いですねぇ。

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 但し、自分で飼いたいとは思いません。四六時中涎を拭いてなければなりませんし、餌の量がエルデの倍以上ということは出すのだって倍以上でしょうし、エルデサイズだって用品を探すのが大変なんですから、この子達を飼い続けるのが如何に大変かは容易に想像がつきます。それに、この子達の寿命は10年も無いんですよね。エルデを飼う前、どんな犬が良いかなと考えている段階では超々大型犬のアイリッシュ・ウルフハウンドも候補に挙がっていたのですが、「7年以上生きることは稀である」という記述を読んで諦めました。

 

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 分かり難いでしょうが、トンネルに新たな台風対策を施しました。ペグを地中に打ち込み、紐を張ってネットを押さえたのです。ここまでやっておけば、例え風で捲られても飛んで行ってしまうことはないでしょう。

 他にも、1度も使っていないエルデの小屋の壁板を外しました。そして、エルデの小屋より危なっかそうな、私が仕事部屋として使っているプレハブの通称「社長室」から電子機器を引き上げました。明日になったら窓ガラスをテープで補強し、雨戸を窓枠にネジ止めし、これでもう本当に出来ることは無くなります。後は少しでも逸れてくれることを願うばかりですが、予想進路が微妙に西寄りに変更され、嫌な方向へ傾きつつあります。

アゲハチョウ、癒しにはならず

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 今日は待ちに待った通院日です。何としても足首の痛みの原因を突き止めて貰わないと。

 と、勇んで病院へ行ったのですが、結局は判りませんでした。ステロイド注射で痛みが治まったからにはどこかが炎症を起こしていたのに違いは無いけれど、その個所として一番可能性の高い靭帯は単純レントゲンでは撮影できないし、仮にMRIで撮ったとしても損傷が写る可能性は低いということで検査も無し。ロキソニンを多目に貰って帰ってきましたが、9月には股関節絡みで脚の専門医を受診するので、そのときにまた相談してみましょう。

 因みに写真は私のトラブルとは何の関係もありません。病院の会計を済ませ、外に出て一服していたとき、雑草の茂みの中に停まっているアゲハチョウを見付けたので撮ってみました。昔は蝶を綺麗な生き物と捉えられていたのに、野菜や果樹を育てるようになってからは厄介者としか認識出来なくなったのは残念です。

エルデ、乱高下する

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 体感的には昨日より暑かったのですが、エルデは昨日より遥かにはしゃいでいました。だからエルデの日々のテンションの乱高下は、決して気温だけに左右される訳じゃないんですよね。じゃぁ他に何が影響しているのかと言われても判りませんが。

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 勿論、これは明らかにエルデのテンションを上げます。

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 エルデがはしゃぐとあちこちに動き回るのに伴って私の周りをグルグル回ることにもなり、リードの巻き付きを解消する為には私がその場でクルクル回るしかないのですが、身体を旋回させるには脚を内旋・外旋させる必要があり、これが股関節に痛みを生むので困るんです。

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 はしゃいだときのお約束、引っ張りっこでも身体を旋回させなければならないので、出来る事ならやりたくないのですが、テンションの上がったエルデにそんなことは通用しません。

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 まぁ、幸いにも今日は痛くなりませんでしたし、エルデが楽しそうにしているのを見るのは嬉しいので良いんですけどね。ご覧下さい、エルデのこの溌剌とした表情を。エルデにしたって、こんなに楽しい日の最後にあんなことが待っているとは思いもよらなかったことでしょう。

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 ということで、今日は久しぶりにエルデを連れての通院です。ご覧下さい、エルデのこの不安そうな表情を。にしても、病院へ行ったところで大抵は聴診器を当てられるくらいが精々なのに、どうしてこんなに怯えるのでしょう。やっぱり処置(採血等)と称して奥へ連れて行かれたときに虐められているんでしょうか。帰ろう帰ろうと暴れ続けるエルデを抑える身としては、エルデを虐める側の気持ちも解らんではありませんが。

 今日で前回の発作から69日目。フェノバルビタールを増量してから一度も起こさずに最長記録を10日も更新しています。これはもう二度と起こらないと考えても良いんでしょうか。正直に言えばそんな風に思える日は絶対に来ないでしょうが、自分を騙してでもそう考えなければ畑に行けません。

エルデ、「やっぱ一番のストレスは病院でした」

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 我が家に盲導犬がやって来ました。盲導犬パピーのゴールデン、タケル君のことは何回か話題にしたことがありますが、この子は奥さんの昔の恩師の為に働いている現役の盲導犬のニーシャちゃんです。先代犬が去年引退し、入れ替わりに新しい子がやって来たという話は聞いていたのですが、先代のデクスター君が本当に穏やかな、犬嫌いなエルデが一緒に添い寝したくらい良い子だったので、今度はどんな子だろうという好奇心が抑えきれず、連れてきてもらったのです。

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 ところが、今回のニーちゃんは先代のデッ君とは大違い。放した途端に庭中をクンクン嗅ぎ回り、オシッコでマーキングし、エルデを追い回していました。私が玄関を開けたら家の中に飛び込んで行ったのには驚きました。また一緒にバーベキューしましょうとは言いましたが(BBQ中に庭に放しておいたときにエルデとデッ君は仲良しになりました)、この子が相手じゃ仲良しになるのは無理じゃないでしょうかねぇ。

 嵐が過ぎ去った後、奥さんと二人で「あんな暴走犬が盲導犬をやってられるのかねぇ」と話しましたが、考えてみれば物怖じしないことこそが盲導犬にとって最も重要な資質なのかも知れませんね。それに、これだけ遊び好きなニーちゃんが盲導犬をちゃんと務めているとすれば、それはそれで涙を誘います。なんであんな男の為にと…

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 いきなり知らない子が現れ、追い掛け回されたエルデも気疲れしたのでしょう、その後の散歩は「やれやれ」といった感じでマッタリと歩いていました。

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 だけどなぁエルデ、お前なんか昔はもっと凄かったんだぞ。お前の暴れっぷりに恐れをなした獣医さんに、お父さんなんか「プロのトレーナーを紹介しましょうか?」って言われちゃったんだから。道路に落ちている物を端から食べようとするから、散歩コースの煙草の吸殻を全部拾って歩いたり、呼んだり引っ張ったりしても着いてこないお前を置き去りにし、何度物陰から見守ったことか。だけど、あの頃は楽しかったよなぁ。と、3歳児のピチピチしたニーちゃんを見てそう思いました。

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 でも、やれやれしたのも束の間、3歳児ならぬエルデはピチピチ出来ないだけでなく、こんな試練にも立ち向かわなければなりません。良い顔していますが、これは楽しいんじゃありません、助けを求めているです。ええ、今日は月に一度の通院日でもあったんですね。

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 こらこら、逃げずに立ち向かいなさい。

 今の条件のままフェノバルビタールを使い続けても発作を抑えることが出来ないと判ったので、もう一度服用量を増やしてみることにしました。抗癲癇薬とは畢竟、脳の活動を低下させて発作を引き起こす爆発的な興奮のレベルを下げようという薬なのですから、副作用でボーっとするのは当然なのです(フェノバルビタールはそもそも、睡眠薬や緩麻酔薬としてこの世に出た薬なんです)。そこで服用量を微調整し、発作も副作用も受忍限度内に納まる量を探ろうという魂胆です。まぁ、発作を完全に抑えることは無理だと思っていますが、6回の発作が2回になってくれたらそれだけで助かりますからね。

エルデ、2週間ぶりの命懸け

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 このときエルデは、これから己を待ち受ける過酷な運命にまだ気付いていません。昨日と同じ時刻に、いつもと同じ様に散歩に連れ出して貰ったものと思っているのでしょう、非常にはしゃいでいます。

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 でも、本当に勘の鋭い犬だったら異変に気付いて騒ぎ出していたかも知れません。だって、散歩が異常に短いんですから。飼い主の思惑はただひとつ、トイレをさせること。そして、斯様な状況で待っているのは病院だなと、エルデだったらいい加減で覚えてもおかしくない筈なのですが。

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 ええ、今日はエルデを病院へ連れて行きます。前回行った血液検査の結果が出ている筈ですし、フェノバルビタールを更に減らすかどうかを話し合わなければなりませんので。

 で、車に乗せられてやっと危険を察知します。車の窓から顔を出し、過ぎゆく景色と空気を楽しんでいる様に見えるかも知れませんが、実際にはク~ンと鳴きながら、隙あらば逃げ出そうとしているんです。エルちゃん、頼むから顔を外に出してそういう声を発するのは止めてくれないかなぁ。まるで虐待されてるみたいじゃないの。

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 診察室に入っても大暴れするから、次回は連れてこなくても良いって言われちゃったじゃない。何かされてる訳じゃないんだけどなぁ…

 さて、血液検査の結果ですが、心配していた腎機能はもとより、全く何の問題も無く、私よりも健康体。そしてフェノバルビタールの方は、発作に対して効果を見せているからということで、代わりにゾニサミドの方を止めることになりました。獣医師はいきなり切るつもりだったのですが、それだとリバウンドが心配なので、これまでの半量を1ヶ月間続けた後に。まぁ、何の効果も無かったのですから、リバウンドを心配する必要も無いのかも知れませんが、何か起こってからでは取り返しがつきませんから、一応用心の為に。

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 それはそれとして、獣医師は私が現状(フェノバルビタールの副作用)を許容していると勘違いしてしまったようなのですが、そんなことはありません。出来ればもう少し減らしたいと考えています。でも、取り敢えずゾニサミドが切れるまでは何も出来ません。そして、その間に副作用の出方が変化するかも知れませんし、フェノバルビタール単剤になれば拮抗現象が消えて作用が強まるかも知れません。つまりこの先どうなるかは全く判らない訳で、2ヶ月経った時点での発作と副作用のバランスを見てから判断することにします。

エルデ、久しぶりに大暴れ

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 雰囲気的には「テラス席なら愛犬と同席可能なカフェ」ですが、動物病院です。今日が休日ということを忘れていて、行ったら待合室に座れないくらいの大盛況で、暫し外で待つことになってしまいました。中のワンちゃん達がどんな拷問を受けているのか気になっているんでしょうか。

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 エルちゃん、そんな潤んだ瞳で訴えたって帰らないよ。

 いつもエルデを診てくれている獣医師がお休みだったので(この病院の一番気に入らない点がこれです)、他の獣医師に現状を説明しました。後脚が縺れてよろけたり転んだりしていること、食事の時に咽るようになったこと、尿漏れするようになったこと、水を大量に飲むようになったこと等々。

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 結論から言えば、そのどれがフェノバルビタールの副作用なのかは獣医師にも解らないということです。そりゃまぁそうでしょう。但し、飲水量の増加は腎機能低下でも起こる事なので血液検査をすることにして、エルデは処置室に引き摺られて行きました。結果は後日です。

 だからと言って副作用らしき症状が出ていることも間違い無く、最終的に止めるかどうかは別にして、少しずつ減らすことになりました。そりゃまぁそうでしょう。

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 最良は諸々の症状が消え、しかも発作が起こらないことですが、2週間毎に用量を1/5ずつ減らしていき、先ずは以前のエルデに戻るポイントを探っていきましょう。そしてその用量を暫く続け、それで発作が起こるかどうかを確認しましょう。

 ところで、エルデが飲んでるフェノバルビタールは「フェノバル30」という商品名で、1錠6.9円で売られている人間向けの薬なのですが(だから薬価が判るのですが)、今日のレシートから計算すると、それを1錠108円で買わされているみたいです。しかも「今日の」と書いたのには訳があって、前回、初めて処方されたときのお会計で腰を抜かし(だって元値が安い薬だってことは知っていましたから)、ざっとの暗算したら200円くらいだったからです。

 そりゃ動物病院だって儲けなきゃならないからあまり煩いことは言いたくないけど、他の病院では1錠20円程度で出している薬を仕入れ値の15倍や29倍っていうのはボリ過ぎだし、寿司屋じゃあるまいに日によって値段が違うってどういうこと? この病院のもうひとつ気に入らない点がこれです。