大掃除はまだチビチビと続けていて、今日はこの壁の汚れを落とします。ここがどこかと言うと、トイレの前の廊下の壁で、なぜこんなところが汚れたかと言うと、エルデがここに寝っ転がって身体を押し付けていたからです。エルデ、今更ながらにバッチイ犬だったんですね。
じゃぁどうしてエルデがこんなトイレの前の、陽の当たらない狭い廊下なんかで寝っ転がっていたかと言うと、トイレに入った私を待っていたから。私がトイレに入ってドアを閉めると、カチャカチャと廊下を歩くエルデの足音が近付いてきて、寝っ転がった拍子に壁に身体をド~ンとぶつけるんです。懐かしいなぁ…
これで私が気付いている限りのエルデの痕跡は全て消えました。と思っていたのですが、考えてみたら消せない痕跡があちこちに残っているんですよ。例えばこの玄関の壁に付けられた傷。まだ若かった頃のエルデが「私も出せ~」と立ち上がって付けた傷です。仔犬だった頃に齧られた敷居とか、寝ているエルデの呼気で湿って表面が禿げた床とか… まぁ壁に穴を掘られたりはしていませんので、軽微な痕跡なんですけど。