光圀、吊るし切りされる

 こう寒くなってくると、「今夜は鍋料理」ということになります。鍋料理。最近はスーパーに、本当にこんなに需要があるのかと首を傾げてしまう程様々な種類の鍋つゆが並んでいて、どんな具材が合うかとあれこれ考えるのも楽しいですが、やっぱり定番鍋に落ち着いてしまいます。

 そんな定番鍋のひとつに「あんこう鍋」があります。醤油仕立ての鍋にしたり、アン肝と味噌で煮込んだどぶ汁にしたりと、どれも美味しいのですが、なかなか新鮮な鮟鱇が手に入らないので食卓に上ることは稀です。鮟鱇は、そもそもでかい上に、ブヨブヨしていてまな板の上では切り難いので、フックに引っ掛けてぶら下げた状態で捌きますが、これを「吊るし切り」と呼びます。色々な魚を捌いてきた私としては、是非鮟鱇もとは思うのですが、丸の鮟鱇なんか手に入りませんし、オモチャにするには高価過ぎるので、未だに果たせていません。

 それで代わりに、というわけではありませんが、今日は光圀を吊るし切りにしました。天井からぶら下げたフックに光圀の顎を引っ掛け、先ずは口の周りの皮に包丁を入れ、切れ目に手をかけて皮を一気に下に引き剥がし… いえいえ、ただ単に爪を切るだけなのですが、こいつは嫌がって大暴れするので、首根っこを掴んでぶら下げて、大人しくしている内に済ませてしまおうという高度な技なのです。それでは笑ってやって下さい、吊るされた光圀です。

光圀_2011_11_11_1 えへへ~

 でも、それでもこいつはジタバタするのですよ。獣医の裏ワザとして、「暴れる猫の首をクリップで摘まむと大人しく診察させる」というのがあるそうですが、光圀には多分通用しないでしょう。

光圀、吊るし切りされる」への2件のフィードバック

  1. アハハハ・・・吊るし切りにされた光圀ちゃんの、このあとの反撃が気になります。

    ホントに最近の「鍋のつゆ」の種類にはびっくりします。
    いろいろ試してみたいんですが、我が家にはどんな味の鍋にしても、結局、ポン酢で食してしまう「ポンザー」がいるので、あんまり意味がないんです・・。
    「エースねらえ」の岡ひろみとお蝶夫人がパッケージになっている「鍋のつゆ」をご存知ですか?
    スーパーで何度も手にするのですが、買う勇気がない私です。

    •  そうは言ってもチビ猫ですからね、反撃と言ってもジタバタするくらいです。ただ、ジタバタされると爪が切り難くなります。そうなるとどうなるかと言うと、時々深爪をしてしまいます。深爪をするとどうなるか、光圀がギャッと鳴きます。

       それはそれとして、お蝶夫人の方を私は狙っています。あれで水炊きを作り、〆は雑炊か中華麺で。もちろん私はグルメですから、ポン酢は使いませんが(まったく、これだから舌の貧しい人間て…)。ではどうして狙っているだけなのか。確かにあれを買い物カゴに入れてレジに並ぶ勇気は私にもありません。

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