エルデ、「一緒にしないでよ」

アジアンタム_2015_10_04_1

 先日、枯れかけたアジアンタムがここまで再生したということをお伝えしました。茶色くなった葉を丸坊主に切り込み、鉢をサイズアップして植え替え、その丸坊主に毎日毎日水を遣り、やっとここまで再生してくれたのです。この写真は9月24日のものですから、更に葉が茂っていたのです。

 それがまたこうなりました。

アジアンタム_2015_10_04_2

 五分刈りといったところでしょうか。犯人は光圀。光圀がアジアンタムを目の敵にしているのは判っているので、光圀がケージに閉じ込められている昼間はキッチンの出窓に置いて日光浴させ、光圀が居間とキッチンのスペースに放たれる夜間は玄関の下駄箱の上に避難させていたのですが、昨夜、鈍くさい人間の隙を突いて脱走した光圀に蹂躙されたのです。

 勿論、その「鈍くさい人間」とは奥さんです。いいですか、そもそもこのアジアンタムは、奥さんが職場の人間から貰ってきたものなんですよ。だったら自分でお世話するのが当然でしょ? それを、全て私に丸投げし、光圀を逃がした挙句、光圀がアジアンタムを食い千切っている間、彼女は何をしていたと思います? 光圀を誘き寄せる餌を準備していたんですよ。私はこのバカ2人組に激怒しました。

 そして今日。散歩中にエルデが道端に落ちている軟式野球のボールを発見しました。エルデはボールをゲットすると口で咥え、家まで持ち帰ろうとするのでが、エルデにとってはボールを咥え続けるのは大変な様で、しょっちゅう落とすんです。落としては咥え、落としては咥えを繰り返すものだからちっとも前に進みません。

 だから、いつもボールを取り上げ、エルデの代わりに家まで運んでやるのですが、今日は無くなったボールを探し続けます。「ほら、エルデ、ボールはここだよ」と見せてやっても止めません。私がふざけてボールを投げるフリをしたらさぁ大変、見えもしないボールを追いかけ、すっ飛んで行ってしまいました。

 仕方が無いのでボールを転がしてやると、

エルデ_2015_10_04_3

よっぽど嬉しかったのでしょう、地べたに伏せて延々と遊んでいました。

 「ああ、ボールの在り処が判らないなんて、こいつも向こう側(バカ2人組)の一員だったのか」とガッカリしましたが、考えてみると、この写真からもお判りの通り既に日が暮れてかなり暗く、犬のお粗末な視力では汚れたボールを視認することは難しかったのでしょう(犬の目は人間の目より集光能力は高いのですが、そもそも近視で、分解能も低いですから)。

 エルデが散歩中、景色を眺めもせずに下を向いてクンクンしてばかりしている理由の一端が解ったと同時に、エルデが大バカ供とは違うことが判ってホッとしました。